ヒメロンは、RoHS指令や主要自動車メーカーのVOC規制に対応し、ハロゲン化合物、ホルムアルデヒド等を意図的に使用していない低VOCで環境規制に適合した不織布です。

用途

ヒメロンは幅広い分野で活躍しています。
自動車・家電・音響・OA機器の緩衝用途や防塵及び遮光用途などに使用され、特に自動車分野では、振動を
由来とした異音対策に多くの採用実績があります。

3種類の製法で61品番ラインナップ

ヒメロンは３種類の製法で６１品番ラインナップしており、様々な用途に対応しています。

1.ケミカルボンド製法（HN-E、ULHｰE、ULA-E4、 SHシリーズ）

4種類のシリーズ構成で素材は原着を使用、耐光性が堅牢な不織布です。
難燃性は、UL94 V-0、HF-1、FMVSS302に適合する薄物から厚物までラインナップしています。
また不織布のこしの強さを改善したソフトヒメロンSHシリーズを開発、曲面への接着性と追従性を向上させ、
振動吸収性も改善しています。

2.ニードルパンチ製法（一般SNシリーズ、難燃SNシリーズ）

SNシリーズは、一般タイプ・難燃タイプ、t0.5～5.0㎜、黒、グレーの
ラインナップを揃えています。
素材はポリエステル原着糸を使用しており耐候性に堅牢で寸法変化、
変退しにくい特徴を持っています。
用途では、発泡ビーズの摩擦音対策に多く採用されています。
最近ではカメラ検査の誤作動防止や貼漏れ防止で黒色以外の需要が増え、
難燃SNシリーズにグレー色（霜降り）を追加しました。

3.プレスフエルト製法（SPシリーズ）

SPシリーズは、振動吸収性にて低周波領域での評価が高く、擦れ音、打音対策に採用されています。
またステックスリップ性も良好で粘着の染み出しが少なく、圧縮回復性も良いので、
加圧の大きい部位へも採用されています。
またカメラ検査の誤作動防止や貼漏れ防止で黒色以外の需要が増え、白シリーズも追加しています。
尚、SPシリーズは染色品にて耐光性は、他のシリーズに比して劣ります。